安全への取り組み
全道のハイヤー・タクシーの交通事故件数は、平成17年度の1,259件をピークに減少傾向にあり、令和元年度では550件となっています。
タクシーでの事故を防止するため、平成18年10月に「運輸安全マネジメント」が導入されました。平成21年9月には「事業用自動車総合安全プラン2009」が策定され、平成30年3月には「事業用自動車総合安全プラン2020」と改定され諸対策に取り組んでおります。
街頭指導・設備強化
繁華街などタクシーの客待ちが予想される場所に指導員を配置あるいは巡回させ、街頭指導を行っています。また、タクシープールへの入構規制や、主要箇所での監視カメラの設置により道路の混雑緩和を図っています。
防犯対策
車両には、ドライブレコーダーや車内防犯カメラを設置し、交通事故の防止や、タクシー強盗などの防犯対策を行っています。
各種防犯設備の導入状況(令和2年3月末現在)
防犯設備 | 設置車両数 | 設置率 |
---|---|---|
防犯仕切板 | 7,475 | 78.95% |
防犯カメラ | 8,707 | 91.96% |
車外防犯灯 | 9,170 | 96.85% |
緊急通報装置 | 7,350 | 77.63% |
北海道内のドライブレコーダーの導入状況
令和元年度 7,789両
事業用自動車総合安全プラン2020への取組みについて
近年、自動車全体の交通事故発生については、件数、死者数とも着実に減少しておりますが、事業用自動車(タクシー、トラック、バス)については、自家用自動車に比べ、死者数、事故件数とも減少の歩みが鈍く、また、飲酒運転等の社会的影響の大きな事案についても、減少幅が少ないとの指摘がありました。
このような状況を踏まえて、国土交通省では、平成21年3月に「事業用自動車総合安全プラン2009」をとりまとめ、事故削減目標として、向こう10年間(平成30年が最終年)で死者数、人身事故件数を半減、飲酒運転はゼロにするよう設定し、その目標を達成するため、本プランに従った安全対策に取組むことが確認されました。
尚、平成30年3月にプラン2009を改定し、「事業用自動車総合安全プラン2020」が策定され、最終年は令和2年となり、目標数値も以下の通り変更になりました。
道内のハイ・タク関係の目標は、
- 平成20年の死者数3人を令和2年に1人(限りなくゼロ)にする。
- 平成20年の人身事故件数1,043件を令和2年に400件以下にする。
- 飲酒運転をゼロにする。
であります。